先日のコラム「紫外線による肌トラブル」で、次の4つの中の(1)をご紹介しました。
(1)肌のバリア機能が壊される
(2)免疫細胞が壊される
(3)DNAが破壊される
(4)毛細血管・リンパ管が破壊される
今回はこの中の(4)を取り上げます。
ではまず復習です。
皮膚の真皮には毛細血管やリンパ管があります。
毛細血管は皮膚細胞への栄養素・水分・酸素を供給します。
リンパ管は細胞の代謝によって出た老廃物や二酸炭素を排出します。
この毛細血管やリンパ管は紫外線を多く浴びると破壊されてしまい、その結果
肌の新陳代謝が衰えます。
新陳代謝が行われないということは、肌表面に古い細胞が残り、より一層乾燥肌に
なります。
そして、皮膚が乾燥すると、バリア機能が衰え、肌の水分が蒸発しやすくなったり、
異物等が入ってきやすくなるという悪循環に陥ります。
また、リンパ管が破壊されると体内の不要な水分や代謝産物、老廃物の排泄が滞る
ため、しわ、たるみ、くすみにつながります。
紫外線は怖いですね・・・。
そして、セルライトがある部分も血管やリンパ管が機能していません。
セルライトとは、太腿、ヒップ、腰、腕などにできるでこぼこしたあれです!
(説明が難しいですが・・・)
普通にしているとでこぼこしていなくても、つまんだときにでこぼこして見える
のであれば、それもセルライト(隠れセルライト)です。
セルライトは、脂肪細胞が肥大化したものです。
肥大化した脂肪細胞は血管やリンパ管を押しつぶし、その結果新陳代謝が悪くなり
ます。そうなると脂肪がエネルギーに変換されにくくなってしまいます。
セルライトは食べ過ぎや冷えによる血行不良でもできやすくなります。
セルライトのある部分を触ると冷たくありませんか?
血管がなくなった部分は体温調整ができなくなるためさらに冷えが進むという
悪循環になります。
セルライトは一度できると運動では落としにくくなりますので予防が大切です。
普段から食べ過ぎないようにし、適度に運動し、体が冷えないように心がけま
しょう。
そして、血管やリンパ管が壊れる原因である紫外線を長時間浴びないように
することも大切です。
以下、ご参考まで。
【毛細血管を強化するには】
・毛細血管を強化する働きのある食品成分を摂取する
(シナモンやビタミンP など)
・毛細血管やリンパ管を再生する働きのある成分を摂取または塗布する
(プラセンタ など)