「マルタのやさしい刺繍」(DVD)を観ました。
スイスの小さな村に住む80歳のマルタは、最愛の夫に先立たれ生きる気力を
なくしていたのですが、若かりし頃の夢である“自分でデザインして刺繍を
したランジェリー・ショップをオープンさせる”ことを思い出し、夢を実現
すべく動きだすお話しです。
片田舎が舞台ということもあり、ランジェリーとは「いやらしいもの」と
考える人たちの嘲笑や批判を受けながらもマルタは前に進んでいきます。
友人ですら「いい歳をして」と応援してくれなかったりします。
(一人だけ応援してくれる友人がいて、なんとも心強い!)
息子にも邪魔されたりするのですが、涙ひとつ流さないマルタはたくましいと
いうか、さすが人生長く生きているだけのことはある!と妙に感心してしまい
ました。
マルタが自分の夢に向かって動き出すことで、周りの人も少しずつ変わっていく
のですが、実際にもたったひとりの行動がこのように波及していくものなのだろ
うな、と思います。
そして、「問題が起きたらどうしよう」ではなく、「問題が起きたら解決すれば
よいだけ」なのだとも思いました。
また、友人のひとりが嘘をついていたのですが、「どうして嘘をついたの!?」
とはならず、「嘘でもいいじゃない。(その嘘で)彼女は私たちの人生を明るく
してくれたわ」となるところが素敵でした。
なんとも幸せ気分になれる映画でした♪