「養生」というのは、生活に留意してできるだけ病気にならないようにすることで、
これにより、生命力(=自然治癒力)を高めていこうとすることです。
漢方では、肩こり、ニキビ、便秘、不眠、冷えなどは「身体が何らかのサインを
出している状態」(未病=病気が芽生える初期段階)と捉え、この段階で治して
しまうという思想があります。
何事も発症してから治す(直す)のは大変ですよね。
さて、漢方では、冬は「腎」に対応します。
腎は生命エネルギーを蓄える大切な場所です。
冬は、この腎気を衰えさせないことと、寒さから身を守ることが大切なポイントに
なります。
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①寒さから身を守る
・冷やしてはいけない3点(首、腰、足首)を保護する。
・入浴で温める
・陽を補う(陰陽では「寒」=陰なので、陽の気を高める)
補陽の食べ物⇒動物の肉、穀(もち米)、ニラ・ニンニク・生姜・山椒など
②腎の働きを助ける
・黒い食材(漢方では冬は「黒」に対応)
⇒黒豆、黒米、黒ゴマ、ひじき、わかめ、昆布 など
・塩味の食材(漢方では冬は「鹹」(かん)に対応)
⇒えび、たこ、鮭 など
・睡眠
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「腎」は体内の水をコントロールしているのですが、冬は汗での水分排泄が減り、
尿としての排泄が多くなるため、腎と膀胱に負担がかかります。
膀胱炎を繰り返す人は腎の働きを助ける食材を意識してとってみてください。
また、寒がりとミネラル不足は関係があると言われています。
人参、レンコン、山芋、百合根などミネラル分を多く含む根菜類を多く摂ることも
防寒対策になります。
長くなってしまいましたが、冬はとにかく温かくして過ごしましょう♪