読書の秋、楽しんでいらっしゃいますか♪
まだ読み終わっていないのですが、「萩を揺らす雨」を読み進めていて、印象に
残ったフレーズがあるのでご紹介させてください。
ある青年が「人に頼って借りを作るのは嫌だ」と言うのですが、それに対する
ある男性の言葉です。
筋肉は、運動で壊れた組織を再生して強くなる。
考えてみれば、気持ちも同じだ。
時には煩わしく感じる付き合いや、人との衝突を繰り返すうちに基礎ができて、
たまには荷物の持ちっこができる力も養われる。
運動すると筋肉痛が起きるが、それを嫌がっていたら弱くなるばかりだ。
そして、主人公のおばあさんのこの言葉も。
生きているとどうしてか大変なことが多くて。
・・・
弱いと認めちゃったほうが楽なの。
力を抜いて、少しは人に頼ったり、頼られたり。
そうしていると、行き止まりじゃなくなる。
自然といろんな道が見えてくるものよ。
人間関係は時には煩わしいこともありますよね。
人に頼れない(甘えられない)という人もいらっしゃいますよね。
でも、誰かが困っていたら自分に余裕があれば手を貸す、自分が困っていたら
手を貸してくれないかと頼ってみる、こうやって助け合いながら生きていく
のが人間であり、助け合いの心を育むのかも知れませんね。
未熟者の私が、人間について語るのもどうかと思いますが・・・。
かくゆう私も人に頼るのは苦手でして、でも少しだけ考え方を変えてみよう
かな、と思いました。
今回もamazonから引用して内容をご紹介します。
↓↓
【内容】
観音さまが見下ろす街で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、
杉浦草。人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たち
との会話がきっかけで、街で起きた小さな事件の存在に気づく。
オール讀物推理小説新人賞受賞のデビュー作を含む「日常の謎」を解く連作短編集。