「症状を軽減・緩和するのは治療ではない!」
美容セミナーで講演者の方が、ここ数回そのようにおっしゃっていました。
つまり、次の行為は治療ではないということです。
・血圧が高いから、薬剤で血圧を下げる
・コレステロール値が高いから、薬剤でコレステロール値を下げる
・炎症があるから、薬剤で炎症を抑える
・痛み/かゆみがあるから、薬剤で痛み/かゆみを抑える。
治療ではなくて何かというと対処療法です。
つまり、出た症状を抑えるだけで、原因自体を取り除く(原因療法)
わけではないということです。
上記の症状(高血圧、高コレステロールなど)は、体が血流を良くして
傷ついた部分を治そうとするときに出るので、無理に抑えてはいけない
そうです。
例えば、コレステロールというのは傷ついた細胞を修理・修復するための
物質なので、コレステロール値が高いときはどこか傷ついていることを
示しています。コレステロール値を下げると修理・修復が遅くなるので
下げてはいけない。そんなことよりも、傷ついたところを修理・修復しな
ければいけない、ということです。
しかも、こういった薬剤は血管を収縮させるため治りが遅くなります。
現代医の先生がお話しされるとまた違うことをおっしゃるかも知れませんが、
この方のおっしゃることはとても自然に感じます。
ちなみに、漢方では症状の「症」は「体が示す正しいサイン」と解釈します。
症状が出たら体のどこかのバランスが崩れているということなので、バランス
をとるように体を整えていきます。
講演者の方のお話はこちらの考え方に近いように思います。