瀬尾まいこさんの「強運の持ち主」を読みました。
OLから占い師に転職して、ショッピングセンターで占いをしている女性
が主人公です。
その本によると、占いに来る人の多くは自分の中にすでに答えを持って
いて、誰かに背中を押して欲しくてやってくるそうです。
だから、望んでいる答えを言ってあげるのがよいと。
その際「あなたの頑張り次第」とひと言添えます。
これって、友人同士の会話でもありませんか?
相談されて、「こうしたらいいんじゃない?」と答えてみても、
「ううん、それはだめなの」って。
結局は答えを決めているんですよね。
自分の出した答えに同調してもらうことで背中を押して欲しかったんだな、
なんて思うことはよくあります。
相談されたら、相手の話をよく聞いて、望んでいる答えを言ってあげれば
それでよいのかも知れませんね。
その際「うまくいくかどうかはあなたの頑張り次第」と付け加えておけば、
保身になるかも(なぜ保身を考えねばならぬのか・・・(笑))。
もちろん、他人に迷惑をかける内容であれば反対しましょう。
本の内容は、さらっと読めて面白かったです。
私は「ニベア」と「ファミリーセンター」がよかったかな。
【内容】 ※本のカバーより。
元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師
に転身。ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。
父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる
女子高生、物事のおしまいが見えるという青年…。
じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。