不眠の主な原因は加齢にあると言われるほど、年齢とともに睡眠の質は
低下するそうです。
ノンレム睡眠はその深さにより4段階に分かれるのですが、
30歳を過ぎた成年期からノンレム睡眠中の一番深い睡眠(S4)は減少し、
リズムが乱れ始め、徐々に深い眠りが得られにくくなり、睡眠の質が
低下します。
60歳以降の老年期では、S4の深い睡眠はほとんどなくなり、不眠を
訴える人が多くなります。
不眠を訴える原因として考えられること:
・仕事を引退して日中の消費エネルギーが少なくなり、脳や体を休める
ために必要な睡眠量が減る
・体温調節能力が衰えて最高体温が低くなっている
・入眠に必要な温度差が小さく、眠気を催しにくくなる
・睡眠を促すメラトニンの分泌が減り、眠りにくくなる
ただ、これらは改善することができます。
体温は日中活動している間は高く、夜には下がって眠くなります。
この体温落差の幅が大きいほど眠気が強くなり、寝つきがよく、深く熟睡
でき、中途覚醒もなくなります。
このように、眠りにつく前に少し体温を上げておくと、脳は体温を下げよう
と指令を出すので、深い睡眠を保てるようになります。
方法としては、
・就寝2~3時間前に、30分~1時間程度の軽く汗ばむ運動をする(軽くです!)
・ぬるめの40度くらいのお湯で30分程度の入浴を行う
などがあります。
そしてやはりホルモン分泌が盛んになる午前0~6時の時間帯を中心に眠る
のが効果的です。
睡眠不足は老化を早める原因にもなります。しっかり眠りたいですね。