冷え性と低体温は、似ているようで仕組みが違います。
冷え性は、内臓や脳など体の内部の体温(深部体温)を下げないように、
手足の末梢血管を収縮して身体の内部に血流を循環させて深部の熱を
保とうとする寒さに対する防衛反応です。
一方低体温は、手足の血液を深部に移動させても、まだまだエネルギーが
足りない状態です。
低体温は食事を制限する無理なダイエットや、筋肉量の不足によって熱量が
生産できなかったり、甲状腺ホルモンが低下して熱量が減ることが原因です。
中には、寒い冬でも布団から足を出して寝ないと眠れないほど手足がぽかぽか
温かい人もいます。
これは、副交感神経が優位になっていて、収縮させるべき手足の血管の収縮が
起こらず体温が逃げていくタイプで、楽をした不規則な生活や、血管の老化が
原因で起こります。
常に熱を体の外へ放出しているため、体はいつもポカポカしているので低体温に
気付いていないことが多いです。
血管の老化は40歳過ぎから始まり、収縮力は足から背中、胸、腕、頭の順番で
失っていくといわれています。
血管の若さと低体温とは関係があるのですね。
年を取ってから冷え性が治った・・・、と思ったら実は低体温になっていた、
ということがあるかも知れませんね(汗)
対策としては、放熱している部分(手足など)を保温しながら徐々に筋肉を
鍛えるようにするとよいそうですよ。