禅宗の僧侶、玄侑宗久さんの本が面白いので、少しご紹介させてください。
(玄侑宗久さんは芥川賞受賞の作家でもあります)
「まわりみち極楽論」という本の小見出し「大事な、反省したフリ」の中に次のような
ことが書かれていました。
(反省というのは)自分の行いがどういう意味合いを持っているか、
よくよく考えて行動するということでしょうから、別に悪いことじゃない。 ~中略~
しかし、現実には、人から「反省しなさい」なんて使われる。
自分の信念に従って行動しても、それが上に立つ人の価値観に適っていない場合、
「反省しなさい」ってことになりますよね。
そんなとき人はどうするかというと、反省したふりをするんですね。
だって反省の仕方なんてわかりますか?
おそらく自分の信念でしたことなら、強風が吹きすぎるのをただ頭を下げて待つ
だけで、風が止めばまた頭を上げるでしょ。
「自分の信念に従って行動しても」というところが大切なのだと思いました。
普通は反省しなくてもよいように自分の信念に従って行動しましょう、と玄侑さんも
おっしゃっています。
それから、自分の価値観を主張(?)することも意味がないことなのだなと思いました。
というより、してはいけないことなのかも知れませんね。
今日反省することは…。