引き続き、春の養生法(病気にならないよう、生命力・自然治癒力を高める法)
をご紹介していきます。
ポイントは「陽気を保ち調節する」「風邪(ふうじゃ)を防ぐ」です。
(1)「風邪」を防ぐ
春はよく風が吹き、これが人体に悪影響を与えると「風邪」という春に最も
多い病気の原因になります。風邪は他の病気を先導するので要注意です。
風邪から体を守るために、以下のような対策をしましょう。
・マスク、うがい、手洗い
・1枚上に着る(薄着を控える)
・外に押し出すものを摂る(ねぎ、しょうが、大根、菊の花 etc.)
(2)「肝」を落ち着かせる
春は細菌やウイルスの活動が盛んになり、解毒・排毒の役割を担う「肝」は大忙し
になります。また、肝の気は精神状態にも影響を与えるので、自律神経のバランス
も崩しがちになります。
肝の解毒を助ける食べ物を摂るようにしましょう。
・たけのこ、山菜、菜の花など (=春が旬の食べ物!)
※えぐみ=苦みは解毒作用があります。
(3)春をゆっくり迎える
・急に薄着にならない(寒の戻りに注意)
・下半身を冷やさない
(4)陽気を養う生活を心がける
・早起きして自然の陽気を取り入れる。
・陽気を養う食べ物を摂る(ネギ、ニラ、ニンニクなど)
(5)「甘」を多く、「酸」は適度に、味はさっぱり
・脾と胃の消化吸収の働きを助ける(甘)
「甘」の食べ物…ナツメ、山芋 など
長くなってしまいましたが、まとめると、
「早起きしてフレッシュな「気」を体内にとりこむ。
そして、外部からの細菌やウイルスの侵入を防ぎ、薄着は避け、
旬の野菜をたっぷり食べる!」
ということになるのかな。がんばりましょう!