「ひもの理論」とは、乾燥肌を魚の干物(ひもの)に例えた理論です。
生魚と干物はどちらが焼けやすいでしょうか?
ご想像通り(ご経験通り)、水分の少ない干物の方が早く焼けます。
これと同じように、水分量が多い肌より乾燥肌の方が焼けやすい(紫外線の影響を
受けやすい)のです。
これを「ひもの理論」と言っています。
紫外線だけではなく水分量が多い肌の方が乾燥肌より外部からの刺激に強いのです。
なぜ水分量が多い方が外部からの刺激に強いのでしょう?
これはいろいろ理由はありますが、その1つは、水分量が多い肌の方がバリア機能が
働くからです。
バリア機能とは、外部から異物や刺激が体内に入るのを防ぎ、内部の水分が外に
出ていくのを防ぐ機能で、肌が本来持っている機能です。
この機能が弱くなると、外部からの異物や刺激に弱くなり、肌の水分が蒸発して、
乾燥肌を助長してしまいます。
そのようなわけで、肌の水分量はとても大切なのです。
肌に水分が多いと透明感も出てきますね。
これについては佐伯先生は「高野豆腐理論」で説明されています。
これはまた別の機会にご紹介します。